〝生きべくんば民衆とともに〟
人権弁護士・布施辰治の生涯
映画上映会、石川で2月13日
戦前から戦後にかけて命・人権を守る活動に生涯をささげた布施辰治弁護士を描いたドキュメンタリー映画「弁護士 布施辰治」が昨年完成し、石川県では2月13日の上映会に向け、準備が進められています。
上映会は県内の弁護士、団体役員などでつくる「映画『弁護士布施辰治』を観る会」が主催。「生きべくんば民衆とともに、死すべくんば民衆のために」を信念に、治安維持法違反での逮捕・弁護士資格はく奪の弾圧を受けながらも、民衆の人権を守る運動に力を尽くした姿に共感が広がり、金沢弁護士会による推薦や法曹関係者をはじめ、大学教授、医師など約100人が賛同者に名を連ねています。
同会は昨年12月11日に金沢市内で試写会を開催。出席者からは「弁護士になる時に布施さんから学んだことも多かった。ぜひ一般上映を成功させたい」「素晴らしい映画。多くの人に呼びかけよう」などの感想が寄せられました。
布施弁護士は、日本共産党への大弾圧が行われた「3・15事件」などを弁護し、自由法曹団や国民救援会の創立にも携わりました。生誕130年にあたる昨年、映画が製作され、全国で上映会が開かれています。
同会の共同代表の1人、治安維持法国賠同盟県本部の北口吉治会長は「数々の弾圧や苦難の中で、人権と命を守るために必死で活動した姿は救援活動や法律家のあるべき姿など多くの事を教えてくれます」と語ります。韓国併合100年を迎えた年に製作された映画であり、「戦前の歴史を学ぶ上でも、若い人をはじめ、多くの県民に見ていただきたい」と来場を呼びかけています。
上映会は2月13日(日)①午前10時半②午後2時(いずれも30分前開場)、県教育会館3階ホール。問い合わせは076(241)7841(北口さん)まで。
(2011年01月14日,「しんぶん赤旗」)