歴史の真実を知る
和歌山北支部 U F代
だが、辛亥革命について本年まで無知であった事は何と口惜しい事だったか。今、私は宮地正人監修の『日本近代史を読む』笠原十九司編集の『戦争を知らない国民のための日中歴史認識』に学び、『中央公論』
一一年一月号の特集「中国、辛亥革命と日本人の百年」も読んでいる。三百年の清王朝を終わらせた中国革命の父孫文の声を其処から聞いてみよう。
「日本の明治維新は中国革命の第一歩です。中国革命は明治維新の第二歩です。」「日本なくして中国なし、中国なくして日本なし」大正二二年、新聞記者に対しての言葉。
「今後日本は西洋覇道の番犬になるのか、あるいは東洋王道の牙城をとなるのか」大正一三年神戸にて「大アジア主義」と題する講演の中での問いかけめ言葉。
現在中国は飛躍的な経済発展を遂げている。だが、貧富の差、言論の自由、民族独立等民主化の多くの課題を抱えている。日本も今回の東日本大震災で洗い出された財界本位、米国従属、国民主権等、国政の岐路に立つ課題がある。孫文が考えたアジアの平和、日本と中国が担う国のありよう。歴史を省み、これからの歩みを慎重に考えてみよう。 (おわり)
不屈 和歌山県版 No.242(4) 2011/10/15