九条噺
知ってました? 「美しい国」の総理の「名演技」にまつわる話。地球温暖化対策も重要テーマに掲げたドイツでのサミット。我らが「美しい国」の総理も存在感を示そうと、それは大変な意気込みでございました
▼そこで、ドイツに向かう前に、「まずは行動を」というわけで、総理が多摩川の河川敷を訪れ、市民や子どもたちとともに、にこやかにゴミ拾いをするというパフォーマンス
▼ところが、後日、午後のテレビ情報番組。イヤ驚きました。取材した記者によると、実は、総理がゴミを拾ったあたりは、すでに子どもたちが一つのゴミも残さず拾っていて、官邸の「先乗り部隊」も大慌て。思わず子どもたちを呼び寄せ「ここは総理が拾う場所だから、拾ってはイカンじゃないか。戻しなさい」と言ったとか。子どもたちはとても不審な顔でしぶしぶゴミを戻したという。そこに総理がお越しになり「みなさんとこうして一緒に美しい日本を一歩一歩築いていきましょう」と挨拶。にこやかに「お拾い」になったというではありませんか
▼この情報を伝えたスタジオは、驚きと失笑のうず。ゲストの崔映画監督も「まるで国家的ヤラセ」とあきれ顔。この番組が伝えた内容の真偽は定かではありませんが、今の政権なら充分にありうる話ではありますね。(佐)
2007・07・05 「九条の会・わかやま」39号(1)