5・16国会請願行動に参加して
五月一六日の国会請願には、県下393団体、7,871筆の署名を持って、A・K代さん(和歌山北支部)、
N・T史さん(日高支部)、M・S子(県本部事務局)の三名が参加しました。
全国代表の142名は,全国から寄せられた312,279筆の署名をもって各県選出の衆・参両議院の議員事務所を訪ね、紹介議員になって下さるよう要請行動を行いました。
時は正に「憲法改正」、「教育基本法改正」、「国民投票法」、「共謀罪」が国会審議の真っ只中にあり、小雨の議員会館前は、これに抗議して座り込みをする人が詰めかけていました。
毎年参加される犠牲者の田熊真澄氏と松崎浜子さん、市吉澄江さんは、前日の一五日に中央本部役員と仁比聡平参院議員と共に杉浦法務大臣に面会し、国賠法制定への請願趣旨を述べ、自らの弾圧体験を話されていました(詳しくは『不屈』中央版6月号参照)。
また、犠牲者市吉澄江さんは、翌日の一七日にも、中央役員と芳川春子参院議員と共に、角田参議院副議長に面会。このとき角田副議長は、お父様が戦前、治安維持法犠牲者の弁護活動を続け、自らも逮捕され、弁護士資格を剥奪されて、足かけ三年の獄中生活の生きた経験が今の自分の揺るがぬ信念になっていると話され、激励されたとのことです(詳細は前出の号を参照)。
和歌山県選出の七名の各議員は、どなたも不在で、秘書の方にも殆んどお会いできないばかりか、紹介議員になることを全員に断られました。
(昨年と大きな違いです)。
道はまだ半ば、厳しくとも正義は我にあり。
憲法九条を守る草の根の広がりと、世界の平和運動の大きなうねりのなかで、国賠同盟の会員を増やし、来年の国会請願を成功させようと決意して帰途に就きました。
(県本部 M・S子)
七名を訪問したが、すべての議員と直接面接できなかったが、事務員の対応は丁寧だった。
請願行動に参加の方は高齢の方が圧倒的に多く、全体集会での会場からの質問や意見も活発で心強く、感心すると共に、戦前からの『治安維持法の闘い』が、現在でもなぜ必要なのかを、若い人の参加を増やす中で、具体的に説明し広げることの大切さを感じました。
(日高支部 N・T史)
2006.6.15 不屈 和歌山県版